8:名無しNIPPER[saga]
2018/05/13(日) 00:30:22.16 ID:ll+fgD9c0
P「さて、寝るか」
文香「!?」
P「無意識に寝返りして、より手足を痛めてしまうかもしれないだろう?そうならないように、誰かが添い寝して、抱きしめてあげないと」
文香「だ、抱きしめっ・・・」
文香(こ、これはいけません。いけませんよ。全くいけません。駄目になってしまいます)
文香「で、では、お願いします・・・」
P「よしきた」
文香(自分が信じられません・・・)
P「お邪魔しまーす」モゾモゾ
文香「はい・・・」モゾモゾ
P「よし」ギュッ
文香(プロデューサーさんが同じ布団の中、私を抱きしめます)
文香(ああ、同じ布団の中。何という密着率でしょう。これは暴力です。幸せの暴力です・・・)ホワホワ
P「どうだ?この体制、手足に負荷がかかってないか?」
文香(・・・プロデューサーさんの純粋に私を心配する暖かい声が、私の心に冷たく刺さります)
文香(どれだけ幸せを感じても、罪悪感を消し去ることなどできず、むしろより一層大きくなるようでした)
文香(ですが、今更全てが嘘だったなんて言えるはずもありません)
文香「Pさんは・・・浅ましい人間は嫌いですか?」
文香(それは抽象的で、真実を用いない、不誠実で身勝手な私の懺悔でした)
P「・・・どうした?急に」
P「もしかして、誰かにわがままな事をしたのか?」
文香「はい・・・」
文香(あなたに。とは、やはり言えませんでした)
P「そうか・・・」
文香(私は、次にどんな罵詈雑言が待ち構えているだろうと思いました。けれど、プロデューサーさんの言葉は丸っきり違ったものでした)
P「・・・別に、いいんじゃないか?文香は浅ましくても」
文香「え・・・?」
P「何でも一人で責任を持って行える人間なんて、いない。どんな人間でも、ある程度のわがままはしてしまう物だ」
P「けどな。優しい人間や、努力している人間は、それが許されると・・・俺は思う」
P「文香はただでさえ、一人で抱え込みがちな性格だしな。たまには、周りの人間に甘えるべきだよ」
P「例えば俺なんかは、文香みたいな可愛い女の子のわがままなら、いくらでも聞くからさ」
文香「Pさん・・・」
P「ほら、今日は疲れただろ?早く寝なさい・・・」
文香「はい・・・」スリ
文香(Pさんの腕の中・・・溢れんばかりの幸せを感じながら、静かに目を閉じました)
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