【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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298: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/07/14(土) 23:09:41.95 ID:ZxPhTSO60




夕暮れが大分落ちてきた学校前。

校門に寄りかかりながらたたずむ人影が一つ。



みほ「遅いよ二人とも」

小梅「みほさん待たせてすみません」

エリカ「帰ってても良かったのに」



私達を待っていたみほさんにエリカさんはいつもの軽口をぶつける。

それを受けたみほさんはムッと唇を尖らせ、



みほ「だって一緒に帰りたかったんだもの」

エリカ「はいはい、ならさっさと帰りましょう」

みほ「……うんっ!」



みほさんの直球をさらりと受け止めたエリカさんは校門に寄りかかっているみほさんを素通りして颯爽と歩いていく。

慌てて追いかけようとするみほさんに、私は声をかける。



小梅「みほさん」

みほ「何?」

小梅「あなたの言う通りでした。エリカさんは素敵な人です」

みほ「……でしょー?」



渾身のドヤ顔。

みほさんこんな表情もするんだ……



エリカ「こっぱずかしい事を本人の前で言うんじゃないわよ……」



それを聞いて呆れ半分恥ずかしさ半分といった表情のエリカさんに、私は恐る恐る提案をする。



小梅「あの……エリカさん、もしよかったら今度私の自主練に付き合ってくれませんか?」

エリカ「ええ、良いわよ。あなたの努力見させてもらうわ」



またもや二つ返事。

こうもあっさり返されると遠慮する自分が馬鹿みたいに思えてしまう。



小梅「あ、エリカさんの練習もあるからあまり時間は取らせないんで……」

エリカ「あなた、急にしおらしくなったわね?……友達に遠慮することなんかないわよ」

小梅「……ありがとうございます!」





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