【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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300: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/07/14(土) 23:17:51.48 ID:ZxPhTSO60
バッサリと切り捨てられ許容を超えたのか、みほさんは内より湧き上がる憤りのままに走っていく。
取り残された私は同じように取り残されたエリカさんを嗜める。
小梅「あんまりいじめると可哀そうですよ」
エリカ「事実を言ってるだけよ」
小梅「なんていうか……エリカさんめんどくさいですね」
エリカ「あら?良く知ってるじゃない」
小梅「開き直るあたりさらにめんどくさい……」
エリカ「それが私よ。友達なんだから理解しなさい」
小梅「……ふふっ。はいはい」
エリカさんは直情的で、その場の考えで動いて、それでもって他者の思惑なんかさらりと無視する人だ。
こんなにめんどくさくて、一緒にいて楽しい人はそういないだろう。
きっと、こんな私の内心だってあの人は気にもせず凛々しく、逞しく、彼女らしく。これからも私の友達でいてくれるのだろう。
それが、私が友達になりたいと思った人――――逸見エリカなのだから。
エリカ「ほら、さっさとあの子追いかけるわよ。転ばれたらめんどくさ……あ」
小梅「転びましたね」
エリカ「……まったくもう」
エリカさんは転んで涙目になってるみほさんに駆け寄る。
制服についた埃をはたいて、嫌味ったらしく小言を言う。
私は、それを離れて見つめる。
私はあの二人の友達だ。
そばにいると楽しくて、嬉しくて、暖かい気持ちになれる。
だけど、たまにはあの二人を遠くから離れて見つめていたい。
噛み合ってないようで、これ以上ないくらい噛み合ってる二人を。
一方通行のようで確かに想い合ってる二人を。
私は、あの二人がいつかお互いを友達と呼び合える日を心から待ち望んでいる。
彼女たちならきっと、言葉を交わさずともお互いを理解し合えると思うから。
なので、
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