【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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436: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/08/11(土) 19:23:16.30 ID:K1R5xaRg0



ううん、違うよ。ほんとはたまたまなんかじゃない。

窓の外で、一人佇むエリカさんの姿は遠くからでも絵画のように美しくて、

きっと誰が見てもそこにエリカさんがいるってわかっただろうから。

正直自分でもよく飽きないものだと思うけれど、相変わらず月明かりの下のエリカさんはうっとりするほど綺麗で、

今そんなエリカさんの姿を独り占めしているのに罪悪感すら覚えてしまう。

そんな内心を振り切るために、話題を変える。



みほ「来年、どうなるかな」

エリカ「あら、もう弱気?さっきはあんなに偉そうな演説したのに」



まるで鬼の首を取ったように意地悪に笑いかけるエリカさん。

人の気も知らないで……



みほ「だって、あの場で弱気になったらエリカさん怒るじゃん……」

エリカ「ええ。でも、あなたはちゃんとやり切った。……良かったわよ。やればできるじゃない」

みほ「え?」



彼女は私を見て優しく、微笑みかけてくる。

いつもならそれだけで飛び上がりそうなほど喜ぶ私の内心は、困惑で満たされてしまう。

……今、エリカさんが褒めてくれた?

普段あんだけ嫌味ばっかなエリカさんが、私を。

驚いて目を丸くしている私を見て、エリカさんは「しまった」という顔をすると、



エリカ「あなたがいつもああだったら、私もいちいち嫌味を言わなくて済むのに」



そういっていつもの小馬鹿にしたような表情に戻る。

私はそれに、がっかりしたような、安心したような気持ちになってしまう。



みほ「嫌なら言わなければいいのに……」

エリカ「……そうね」



エリカさんは少し目線を下げて、まるで後悔しているかのように呟く。



みほ「エリカさん……?」





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