【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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435: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/08/11(土) 19:19:59.30 ID:K1R5xaRg0




すっかり暗くなったホテルの外。

海風が少し目に沁みるけど、大きな月と、それを写す海が綺麗で、瞬きすらもったいないと思ってしまう。

そんな中、一人歩く私は目当ての人を見つけて声を掛ける。



みほ「エリカさん」



海を見渡せる広場に、私の尋ね人はいた。



エリカ「あら、どうしたの?」



エリカさんは柵に寄りかかったまま、顔だけこちらに向ける。

なびく髪が、月光を反射して光の粒子をまき散らす。

相変わらず立っているだけでサマになる人だ。

瞬きさえ忘れてしまうほど。



みほ「どうしたのはこっちのセリフだよ。勝手にどっか行っちゃって」

エリカ「なんであなたにいちいち許可とらないといけないのよ」

みほ「もう、おかげで私一人でOGの人たちに挨拶する羽目になったんだよ!!」



一人に挨拶してはまた次に。それを何回も繰り返して折角のパーティーだというのに頭ばかり下げていたのだから不満も溜まろう。

せめてエリカさんがいてくれれば、そんな私の負担も減っただろうに。



エリカ「それぐらいあなた一人でやりなさいよ……挨拶回りは隊長の仕事よ」

みほ「うぅ……私がそういうのに向いてないって知ってるくせに……」

エリカ「だからでしょ。苦手は克服しないと」



エリカさんはそう言うが、その声色はいたずらっ子のようでエリカさんがワザと私を一人にしたのだとわかってしまう。

私の不満を感じ取ったのかエリカさんは私から視線を外し、再び海を見つめる。



エリカ「それにしても……よくここにいるってわかったわね」

みほ「ホテルの窓から、たまたま見えたから」

エリカ「そう。運が良いのね」




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