【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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442: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/08/11(土) 19:34:42.14 ID:K1R5xaRg0


みほ「……エリカさん?」



彼女の髪が再び横顔を隠す。

私が今見たのは何なのだろうか。

まるで、今にも泣きだしそうなあの顔は。

まるで、かつての私のような表情は。



私が恐る恐る声を掛けると、エリカさんはそっと、私に向き直る。

その表情は先ほどと何も変わらぬ凛としたもので、

月光から彫りだしたようなその容姿は私が見惚れたエリカさんのままで。



エリカ「まったく、恥ずかしい事言ってんじゃないわよ」



そして、いつものように私を小馬鹿にした様子で、

私のおでこをピシッとデコピンする。

その様子は何もおかしくなんかない、いつものエリカさんで。

なら、さっき私が見たエリカさんは―――――



小梅「あ、いたいた二人とも何してるんですか」



私の思考は横から投げつけられた声で遮られる。

プンスカ!という擬音が似合いそうな感じで声を掛けてきたのは、会場に残したままだった赤星さん。



小梅「もう、隊長と副隊長が会場にいなくてどうするんですか」

エリカ「この子はともかく、私は別にいいでしょう」



いや良くないよ。

忘れていたけど、私はエリカさんを呼びに来たんだから。





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