【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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443: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/08/11(土) 19:37:16.74 ID:K1R5xaRg0
小梅「何言ってるんですか、エリカさんがいないせいで私が後輩の子に詰められたんですよ『逸見先輩はどこですか!?』って」
エリカ「なんでその子は私の事をそんなに気にしてんのよ……」
小梅「そりゃあファンクラ……なんででしょうね?」
エリカ「今何か言おうとしてなかった?」
小梅「何のことでしょうか?」
慌てて誤魔化す赤星さん。
良かった……ファンクラブの事はエリカさんには内緒なんだから。
だってばれたら絶対解散を求められるだろうし。
まぁ、私はいつだってエリカさんのそばにいるから別にいいと言えばいいんだけどね?ふふん。
小梅「とにかく、もう戻りましょう。海風に長く当たってたら髪痛んじゃいますよ」
それはいけない。
私なんかはともかく、エリカさんの綺麗な銀髪が痛んでしまったら悔やんでも悔やみきれない。
私は慌ててエリカさんを連れて戻ろうと手を伸ばす。
みほ「エリカさん戻―――」
エリカ「そうね。なら、もう戻りましょうか」
みほ「あ……」
繋ごうとした私の手は宙を掴み、エリカさんは一人で歩いて行ってしまう。
みほ「……」
私の前を通り過ぎて行ったエリカさんの横顔は、髪に隠れて見えなくて、
そこに、さっきのエリカさんの表情が思い出されて。
私は何も言えなくなる。
小梅「……何かあったんですか?」
伸ばした手を胸の前で握る私を見て、赤星さんが心配そうに語り掛ける。
みほ「……ううん。何にもないよ。いつものエリカさんだった」
小梅「そうですか……」
赤星さんはどこか、納得していないようだったけど、私は気づかないふりをしてエリカさんの後を追う。
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