【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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466: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/08/18(土) 22:16:13.83 ID:CqMCvVly0
みほ「でもあなたは特別可愛いねーっ、だってあなたはエリ――――」
エリカ「なにしてんの……」
突然の聞き知った声。
コンマ一秒もかからず飛び起きて声の方向を見ると、珍獣を見るような瞳でこちらを見るエリカさんがいた。
みほ「え、エリカさん?なんで?」
油の切れた機械のようにギクシャクしている私の様子に気づいていないのか。エリカさんは頬をかきながら、視線を斜め上に向けている。
エリカ「いや、忘れた事があって……。勝手に入ったのは悪かったけど……ていうかチェーンぐらいしなさいよ。いくら学生寮だからって不用心にもほどがあるわ」
みほ「あ、あーうん。気を付けるよ」
いつもの様に小言を言うエリカさんに対して、汗が吹き出し視線がフラフラと彷徨う私。
なんてことだ、とんでもない痴態を見せてしまった。
いや、ボコを愛でていたのが問題ではない。
『エリカさんからもらった』ボコを愛でていたのが問題なのだ。
数刻前に自分がプレゼントを渡した人間が、そのプレゼントを抱きしめながら『可愛い可愛い』と語り掛けてゴロゴロと狭いベッドを右往左往している様子を見て、
何も思わないのであれば多分その人は機械生命体かなんかだろう。
はしゃぎすぎたっ……いくらエリカさんから貰ったからってはしゃぎすぎたっ……
いや、その前に鍵締めとけば良かったっ……
ていうか扉が開く音くらい気づいてよ私っ……
今さらな後悔にこのまま窓を突き破って学園艦からのダイブを敢行しようかと考えていると、
エリカさんがじっと私の腕の中のボコを見つめていることに気づく。
エリカ「それにしても……あなた本当にそのクマさんが好きなのね」
みほ「え?あ、う、うん!大好きだよ!!」
先ほどの醜態について特に言及しようとしてこない様子に、私はこのまま話を逸らしてしまおうと全力で答える。
エリカ「何が良いんだかわからないけど、こんだけ沢山あるのに」
みほ「ど、どのボコも違うの。みんな違ってみんないいんだから」
エリカ「ふーん、何が良いんだか」
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