【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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470: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/08/18(土) 22:29:28.84 ID:CqMCvVly0


エリカ「あなたは一歩ずつ歩みなさい。正解も、間違いも。全部踏みしめて進みなさい。まほさんや、赤星さんが。間違いを正してくれる人があなたにはいるわ。

    あなたを否定する人間が、ここにいるわ。だから、安心して間違いなさい。……ムカついたらぶっ叩いてあげるから」



最後の一言は冗談めかして、悪戯っぽく笑いながら。

なのに、やっぱり恥ずかしかったのかエリカさんはすぐにそっぽを向いてしまう。

私が何も言えずにいると、エリカさんは咳ばらいを一つして、一歩私に近づいてくる。

揺れる銀髪が、揺るがぬ碧眼が、月光のような美貌が。逸見エリカという人間を私に教えてくれる。



エリカ「誕生日おめでとう。今日という日を、私は祝福するわ」



その言葉に嘘なんて一片も感じられず、柔らかな微笑みが、私を抱きしめてくれる。

理解なんて超えた感動の奔流が私の言語野の機能を埋め尽くし、私は吐息でしか返事をできなくなってしまう。

呆然とする私を放って、エリカさんは満足したように玄関へと向かっていく。

無理やり自我を引き戻し、その背中を追いかけると、既にエリカさんはドアノブに手をかけていて、



エリカ「最後に」



何か言おうとしてもただ大きく呼吸をするばかりになってしまう私に、視線だけ向けて、



エリカ「作り笑いするならもっとうまくやりなさい。……あんまり心配させるんじゃないわよ」





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