【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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472: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/08/18(土) 22:33:08.45 ID:CqMCvVly0
エリカさんにとって弱さとは捨てるものではなくて、だけど抱えこむ物でもない。
さらけ出して人目をはばからず泣く事だったんだ。
だから、あの時私に怒ってくれたんだ。
だから、あの時私の手を取ってくれたんだ。
どうしようもないぐらい自分を嫌いでも、臆病でも、それでも、弱さを抱えて前を向く。
嫌な事と、辛い事と向き合う方法は、克服する事だけじゃない。ましてや見て見ぬふりをする事なんかじゃない。
泣いたって、怯えたって、それを認められるなら、分かち合ってくれる人がいるのなら、そのままで良いんだ。
エリカさんはきっと、私が泣きついたら怒るのだろう。もっとしっかりしろと。そんなんだからダメなんだと、否定してくるのだろう。
私にとってそれがどれだけ嬉しい事なのか。
肯定という名の圧力に指先すら自分の思い通りにならない気がしていた。
そんな私を、叩いて、怒って、否定してくれた。
初めて私を見てくれる人に出会えた。
私にとってその出会いは奇跡のように輝いていたもので、
その出会いがあったから、今も私はこの学園艦にいることが出来ている。
そしてその出会いは、エリカさんが、私がいなければあり得なかったことで。
ならば今日という日は間違いなく、私にとっても祝福すべき日なのだ。
胸に宿った温もりをぎゅっと抱きしめるように肩を抱く。
震えるのは、恐怖や悲しみじゃなくて、歓喜しているからで、
私にとって今日という日がかけがえのないものなのだと知れた喜びで。
そう、
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