【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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504: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/08/25(土) 22:36:48.64 ID:1geMu67V0
ダージリン「私も、もっと優雅に余裕を持とうと思うの」
アッサム「いまでも充分余裕ぶってますよ」
だからそのまま何も言わずいつも通りすごせ。
言外にそう言ったつもりであったが、残念ながらダージリンには伝わらず、あるいは無視したのか。
ダージリンは遠足前日の小学生のようにウキウキと語る。
ダージリン「そうね……格言、なんてどうかしら?」
アッサム「は?」
名案ね。と自画自賛するダージリンを、アッサムは何を言っているんだこいつはという表情で見つめる。
そんな視線に気づかず、ダージリンのテンションはどんどん上がっていく。
ダージリン「そうよ、そう。偉人の言葉は現在の私たちに経験からくる知慧を与えてくれる。私もそれにあやかって余裕をもっていられるようにしましょう」
アッサム「また変な事を……」
聖グロの生徒というのは他校と比べて世間知らずな生徒が多いが、それと比べてもダージリンはなかなか個性的な性格をしている。
……オブラートに包んだ言い方だなと、アッサムは思った。
そんな内心などいざ知らず、ダージリンは小走りで自分たちの集合場所へ向かおうとする。
ダージリン「そうと決まれば善は急げよ。帰ったら書店に寄りましょう」
キラキラと目を輝かせる姿には普段の優雅さがまるで感じられず、けれども心から楽しそうに笑う様子に、
アッサムも嬉しくなってしまう。
だから、ダージリンの淑女らしくない小走りに、同じようについていく。
アッサム「……はいはい。どこまでもついていきますよ」
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