【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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515: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/09/01(土) 22:59:40.31 ID:NvqPYlie0


エリカ「スタート地点は決まってる。チームメイトの練度だって把握してるわ。それに車両の種類と、路面の状況、

    あなた達が取る作戦と進路を予想してそれを組み込めば大体の到着時間は割り出せる。あとはこっちが合わせればいいってわけ」

小梅「か、簡単に言ってますけどどんだけ調べ上げたんですか……」

エリカ「何回この子とやってると思ってんのよ。この子のクセぐらいある程度わかってるわ」

みほ「だけど……チームメイトもよくついて行けたね」

エリカ「言ったでしょ。難しい事は何も言ってない。ただ、ついてこいってだけ」



それであんな速度で移動できたのなら世の戦車道選手は苦労しないだろう。

こちらが迎え撃つ準備を終える直前にエリカさんたちは私たちの横腹に突撃してきた。

それがただの無鉄砲な突撃であるのなら対処もできるのだが、そうではなかったという事は私が身をもって知っている。

エリカさんは私たちの進路と速度を完璧に予想して、一番統率が乱れるタイミングを突いたのだ。

どれだけ必勝の策があろうとも、それを弄することが出来なければ何の意味もない。

そう、私は今日、文字通りエリカさんに手も足も出ず負けたのだ。

私が心から感服していると、エリカさんは緩んでいた表情をスッと引き締め、私を見つめる。



エリカ「みほ、あなたは戦車道だけは強いわ。経験と才能からくる正確な予想と的確な判断力。悔しいけど、今の私はまだあなたのレベルまで至れていない」



突然の告白。プライドが高いエリカさんが、私だけでなく赤星さんもいる場で自分が弱いと認めた事に私は驚いてしまう。

そんなことは無い。現にあなたは私に勝ったでしょ。私がそう言う前にエリカさんは、固く結んでいた唇を緩め、



エリカ「だから、あなたに付き合うのはやめたわ。あなたが何かする前に叩く。『電撃<ブリッツ>』それが、私があなたに勝つために磨いた必勝法よ」



強い決意と覚悟を込めて、笑った。



小梅「なんていうか……エリカさん凄いですね」



エリカさんの雰囲気に圧倒され、何も言えない私を横に、

赤星さんは感心と呆れの両方を含んだ言葉を呟く。

それを聞いたエリカさんは嬉しそうに鼻を鳴らす。



エリカ「ふふん、当然でしょ?」

みほ「うん、ほんとに凄いよ……」

エリカ「……とは言え、まだまだ不完全ね」

小梅「え?何がですか?」

エリカ「ホントは二手に分かれたかったわ。挟撃すればもっと確実にフラッグ車を倒せたもの」



赤星さんの疑問に、エリカさんは自分にも説明するように語る。





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