【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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514: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/09/01(土) 22:55:31.78 ID:NvqPYlie0



小梅「まぁ、それはそれとして。お二人とも、試合見させてもらいましたよ。相変わらず凄いですね」

エリカ「私の華麗なる戦術はどうだった?」

小梅「そうですねぇ……実のところ、よくわからないとしか……」



顎に手を当てて難しい顔をする赤星さんに、エリカさんは不満げに唇を尖らせる。



エリカ「もう、何見てたのよ」

小梅「だって……エリカさんたちの動きが速すぎて……」

みほ「……うん」



戦車道の試合というのは通常、数時間、長ければ数十時間に渡る。

まず広大なフィールドでの戦車戦は接敵するだけでも時間がかかるからだ。

学園艦での試合の場合、流石に陸ほどのフィールドは確保できないため試合時間自体は短くなるが、それでも2,3時間は優にかかるのが当たり前だ。

しかし、今回の試合にかかった時間はおそらく1時間もないだろう。

私は、エリカさんの強襲に成すすべもなくやられたのだから。



エリカ「そりゃあ、さっさと終わらせるつもりだったからね」

小梅「それにしたって、チーム率いてなんであんな速度で動けるんですか……」

エリカ「元々スタート地点は決まってるし、勝手知ったる学園艦よ?ルートなんてある程度絞れるわ」

小梅「で、でもそんなのみほさんだってわかってたはずじゃ……」

みほ「うん、最近の試合傾向からエリカさんが最短でフラッグ車を狙ってくるのは想定していたし、ルートも見当ついてたけど……」



赤星さんの言う通り、こちらはエリカさんの進路ををいくつか絞り込み、それを迎え撃つ『準備』をしていた。

そう、『準備』をしていたのだ。

陣形を組み、索敵を出して相手を補足、迎え撃つ。

これまでもそうやってエリカさんを倒してきた。

しかし、



みほ「びっくりしたぁ……いきなり現れたんだもの」

小梅「はい……ほんとうにいきなり森から現れるんですもの、どうやってあんな速度を……」

エリカ「別にチームメイトに難しい事を頼んだわけじゃないわ。『このルートを全力で進んで。私が合図したら止まって』。それだけよ」

小梅「そ、それだけであんなタイミングで強襲って……」



戦車道において隊列を組むという事は戦車を動かせるようになって最初に教えられることだ。

だがしかし、隊列を組むことは基礎にして初歩ではない。

チームの練度はもちろん天候、戦車の状態、相手の状況、その他さまざまな要因で隊列というのは乱れてしまう。

そういった中でスピードと間隔を合わせて移動するという事は、それだけで指揮官としての能力を図れるほど重要なものなのだ。





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