【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
1- 20
549: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/10/27(土) 20:04:14.90 ID:apQ6Z5XO0


沈みゆく夕日が廊下を、私たちを照らす。


しほ「みほ」

みほ「お、お母さんなんで……」


私たちの母、西住しほ。

実家が家元を務めている流派、西住流の師範にして、高校戦車道連盟の理事長でもある、日本の戦車道における重鎮の一人だ。

その役職ゆえに多忙を極め、加えて私たちが一年のほとんどを学園艦で暮らしている事もあり、家族である私たちと顔を合わせることは数えるほどしかない。

しかし、そんなお母さんが今、私たちの前に立っている。

動揺を隠せない私を横にお姉ちゃんが声を出す。


まほ「お母様、隊長室で待ってるんじゃ……」

しほ「あなた達がいつまでたっても来ないと思ったら、随分と楽し気な声が聞こえたので」


どうやらお姉ちゃんはお母さんが黒森峰に来ていたことを知っていたようだ。

というより、お姉ちゃんが私を呼んだ理由がこれというわけか。


みほ「お母さん、何で学園艦に……」

しほ「少し時間が空いたので、あなた達の様子を見るついでに母校に寄っただけですよ」

みほ「そ、そうなんだ」

しほ「それよりも。……みほ、さっきの試合見させてもらいました。まだまだ未熟ですね」


鉄のような視線が更に鋭く私を貫く。

喉が引きつったように動かなくなる。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
978Res/708.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice