【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
↓ 1- 覧 板 20
552: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/10/27(土) 20:21:55.53 ID:apQ6Z5XO0
しほ「私の目が届かない分、あなたがみほを指導するのです。……忘れてはなりません、あなた達姉妹は黒森峰を、西住流の未来を背負っているのだと」
まほ「……はい」
しほ「来年度の全国大会はあなた達の力を見せつけなさい……以上です」
まほ「ご指導、ありがとうございます」
お姉ちゃんは再度お母さんに頭を下げる。
お母さんはその姿を見下ろし、腕時計に視線をやると少し考えるように口を閉ざす。
そして、相変わらず温度のない声を私たちにかける。
しほ「できれば食事でもと思いましたが、残念ながら時間です。次に会うときは家族での時間が取れるようにしておきます。それではみほ、まほ、また」
そう言い残すと、もう用は無いと言わんばかりに振り向きもせず去っていった。
残された私たちはしばらく何も言わずうつ向いていたが、
やがてお姉ちゃんが顔を上げる。
まほ「……エリカは、強いよ」
みほ「……うん」
そんなの、私が一番よく知ってるよ。
まほ「それでも……みほ、副隊長はお前だ」
私の目を見ず、消えるような声でそう言うと、お姉ちゃんは去っていった。
残された私は動くことができず、どうしようもない感情を拳を握ることで抑え込んでいた。
978Res/708.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20