5: ◆foQczOBlAI[saga]
2018/06/10(日) 01:24:48.23 ID:iSezCjGx0
「おう、おはよう。晶葉、誕生日おめでとう。ほら、プレゼントだ」
最初に私を出迎えてくれたのはPだった。当たり前のように、プレゼントを渡してくる。
その慣れた様子から、Pは多分学生時代から私のような悩みとは無縁の生活を送っていたのだろうことが伺える。
プロデューサーは仕事上様々な人と話す必要がある、さらには一番気難しい10代の女子を相手にしているのだ。コミュニケーション能力が高いのは当たり前か。
しかし、祝われることは素直に嬉しいので感謝の気持ちを伝えつつ受け取る。
「ありがとう、センスもいい、これは私好みだ。流石はPだな」
「お褒めいただき光栄です、伊達に助手をやらされてないからな」
「これからも私の助手でいてくれるか?」
「もちろん」
「ふふ、改めてありがとう」
「あー、抜け駆けしているのですか。晶葉ちゃんが来たなら私も呼んでくださいよ」
事務所の奥からちひろさんがやってきた。おそらく仕事が一段落着いたのだろう。
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