【ミリマス】彼女は最後まで駆除したい
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19: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/20(水) 20:13:36.85 ID:bc+j41HO0

だが店員の次の言葉を聞いた瞬間、
彼女はハッとした表情になって顔を上げた。

「それでも痒みを訴えるなら、ノミよりシラミかもしれませんね」

「シラミですか?」星梨花は小首を傾げて訊き返す。

「ええ。簡単に言ってしまえば人間につくノミみたいなものです。
ウチでは扱ってませんが、薬局に行けば駆除用の薬が売ってますよ」

なるほど、それに違いない! 双子は思い違いをしていたのだ。

星梨花はサービス過剰な店員に「ありがとうございます!」と礼を言うと、
その足でドラッグストアへ駆け込んだ。


「シラミ用シャンプーを一つ下さい!」

訊かれた店員が眉をひそめ、
星梨花を案内した先の商品棚から一本のボトルを取り出し見せる。

そうして「最近は妙なペット用の商品が増えましたね」と溜め息。

一体どういう意味だろうと小首を傾げて受け取る星梨花。
そうしてすぐさま理解する。

彼女が手にした容器には、ニッコリ笑顔で洗髪している虫の絵と、
『シラミの健康を保つ為のシャンプーです』の説明文が踊っていた。


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