26: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/20(水) 20:25:20.04 ID:bc+j41HO0
  
 すっくと腰を上げたならプロデューサーの背後へ回り、 
 疑惑の頭頂を確認するため後ろからむんずと捕まえた! 
  
 瞬間、男は金縛りにあったかのように全ての動きをピタリと止める。 
 響が成り行きを見守るように二人を見やる。 
  
 星梨花はその目をぐっと凝らし、 
 プロデューサーの髪の毛を両指でわさわさ掻き分けると。 
  
 「……じー……!」 
  
 「せ、星梨花や? 別に何ともなっちゃないだろう?」 
  
 「まだです! 思ったより探しやすいですから、もう少しだけ待って下さい」 
  
 男が少女の叱責に口をつぐむ。 
 響が遠慮することなく言い放つ。 
  
 「ねぇ、それってプロデューサーが薄毛だって――」 
  
 「響! 思ったことをすぐ口に出すのは悪い癖だ!」 
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