43: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/23(土) 06:52:12.36 ID:NI6HsOLJ0
  
 むしろ分かってもらえない方がプロデューサーとしては安心だ。 
  
 とはいえ、男が詳しく説明するにもそれができず、ほとほと困り果てていると。 
  
 「だったら、わたしのタオルを使ってください」 
  
 響の隣に来た星梨花がそう言って、 
 身につけていたタオルを彼へと差し出した。 
  
 その姿はプロデューサーにとって救いの女神に見えたと言う。 
  
 彼は「助かる!」と羽衣を受け取ると、湯船の中でそれを腰布よろしく装着し、 
 未だぐすんぐすんと鼻をすする響と入れ替わりで浴槽の外へ出る。 
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