岡部「俺は鈴羽を――お前の事を救えたか……?」鈴羽「――」
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14: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 20:07:19.79 ID:5LgnJack0
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体重を掛けて、ラボの階段をのっしのっしと僕は降りていく。
……もうそろ体重落とさなきゃ駄目かな。僕にもいい加減、娘と嫁がいるんだしね。
それにそろそろ体重が減らなくなる年齢だしなぁ……。
そう思って、階段を降りきるとそこには鈴羽が缶コーヒーを飲みながら待っていた。


「あ、父さん。オカリンおじさんとの話は終わった?」

「うん、待たせたね。やっぱりオカリンが言う事だけに
 想像通りの大した事ない下らない話だったお。」

「ふーん……そうなんだ。」


半分は嘘で半分は本当。オカリンの提案は下らないと思ったけど、
僕自身、聞いていて心が傷んだ話なのは事実だ。
α世界線の鈴羽も僕の娘である事に変わりはないしね。


「それじゃあ帰ろうか。」

「うん。」


ラボに背を向けてその場を後にする。
……当面はこのラボに来る事も、オカリンと会う事も暫く無いだろう。
あいつには少し、冷静さを取り戻してもらわないと……。
まゆ氏にでも頼んでみようかな……牧瀬氏は……流石に怒るよな……。


「あれ?どしたん鈴羽ー!」


少し歩いていると、鈴羽が僕の後を歩いていない事に気づいた。
後ろを振り向くと鈴羽はラボの前で立ち尽くし、顔を見上げてラボを見ている。
鈴羽も何か思うところがあるのだろうか?鈴羽には他の世界線の記憶は無いはずだけど。
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