岡部「俺は鈴羽を――お前の事を救えたか……?」鈴羽「――」
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32: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/07/27(金) 00:33:51.05 ID:fuVfeN7c0
「……そう、わかった。あんたの決意がそこまで固いというのなら、
 私はもう止めない。……でも一つだけ聞いてもいいかしら?
 あんたは阿万音さんを救わなきゃって思ってるのよね。」

「だからそう言ってるだろう……他に理由がいるのか?」
以下略 AAS



33: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/07/27(金) 00:44:42.26 ID:fuVfeN7c0
実験を始める為、鈴羽の頭には
ヘッドホン――メモリアルループマシンの受信装置が
取り付けられ、パソコンの前にに座らされている。
これで後はパソコンのデスクトップ上にある実行ボタンを押すだけだ。

以下略 AAS



34: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/07/27(金) 00:49:12.95 ID:fuVfeN7c0
「――!」


パソコンに接続されている受信装置からの電波を脳が受け取ったのか。
鈴羽の体がビクリと跳ねた。その感覚が気持ち悪いのか、鈴羽の表情は苦痛に歪んでいる。
以下略 AAS



35: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/07/27(金) 00:52:27.14 ID:fuVfeN7c0
「あれ……岡部倫太郎じゃん。どうしたの?そんな顔して。
 まるで一週間ロクに食料にありつけなかった野良犬が、
 やっと餌にありつけたみたいな顔してる。顔がくしゃくしゃだよ?」

「というかか何であたし、君に抱き抱えられてるわけ?
以下略 AAS



36: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/07/27(金) 00:56:17.25 ID:fuVfeN7c0
「……フゥーッハッハッハ!よくぞ帰ったなバイト戦士よ!
 わけもわからず困惑しているだろうから、教えておいてやろう。
 お前がタイムマシンに乗ってから色々あってな――」


以下略 AAS



37: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/07/27(金) 01:05:28.17 ID:fuVfeN7c0
「そっか……本当に今は、あたしが元居た西暦2036年と同じ時代なんだね……。
 通りで二人とも老けてる訳だ。あたしは最初、余りのショックで
 岡部倫太郎と牧瀬紅莉栖が一気に老け込んだのかと思ったよ。」


以下略 AAS



38:やばい恥ずかしい…>>37の世界線は無かったに… ◆mcn/WZ3k0ZKj[sage saga]
2018/07/27(金) 01:07:47.66 ID:fuVfeN7c0
「そっか……本当に今は、あたしが元居た西暦2036年と同じ時代なんだね……。
 通りで二人とも老けてる訳だ。あたしは最初、余りのショックで
 岡部倫太郎と牧瀬紅莉栖が一気に老け込んだのかと思ったよ。」


以下略 AAS



39: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/07/27(金) 01:10:00.36 ID:fuVfeN7c0
「え?うん…………そうだね、お願いするよ。案内して?」


鈴羽は少し考え込むと、俺の手を握り返した。
俺はそれを確かめると紅莉栖に向き直り言った。
以下略 AAS



40: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/07/27(金) 01:11:55.12 ID:fuVfeN7c0
「うわ〜!本当に平和な世の中になったんだー!
 SERNの刺客も街を徘徊してないし、至る所に仕掛けられた監視カメラもどこにも無いやー!」


鈴羽がラボから飛び出したかと思うと、そこら一帯を小走りで走り廻る。
以下略 AAS



41: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/07/27(金) 01:15:24.70 ID:fuVfeN7c0
「しかし鈴羽よ……。」

「うん?ふぁにぃ?」


以下略 AAS



42: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/07/27(金) 01:16:50.68 ID:fuVfeN7c0
「だってあの2009年の秋葉原で知ってる場所なんてたかが知れてるしー。
 あたしが居た2036年の秋葉原とも全然違うんだもーん!」

「そ・れ・に〜……あの頃はここに来る事は無かったんだけど、
 実は一度来てみたかったんだよねー。」
以下略 AAS



43: ◆mcn/WZ3k0ZKj[sage saga]
2018/07/27(金) 01:21:16.66 ID:fuVfeN7c0
投下終了


44:名無しNIPPER[sage]
2018/07/30(月) 18:15:42.98 ID:Q9EAD0hxo
おつ
この後の展開は辛いな


45: ◆mcn/WZ3k0ZKj[sage saga]
2018/08/30(木) 23:52:20.18 ID:6yGL/wc50
「あー楽しかった!
 メイクイーンがこんなに楽しいなら、昔も遊びにくればよかったなー。」


俺の横を歩いている鈴羽が、身体を伸ばして嬉しさを表現する。
以下略 AAS



46: ◆mcn/WZ3k0ZKj[sage saga]
2018/08/30(木) 23:53:33.89 ID:6yGL/wc50
「店長が居る所ってここ?ブラウン管工房じゃないの?」


俺達は電車に乗って秋葉原からここ――天王寺さんが住む本宅にやってきた。

以下略 AAS



47: ◆mcn/WZ3k0ZKj[sage saga]
2018/08/30(木) 23:54:38.44 ID:6yGL/wc50
「で、そっちの嬢ちゃんは?」

「ダルの娘の鈴羽ですよ。」

「ああ……!あの鈴羽ちゃんか!あの頃はよく綯と遊んでたなぁ……。
以下略 AAS



48: ◆mcn/WZ3k0ZKj[sage saga]
2018/08/30(木) 23:57:43.59 ID:6yGL/wc50
「お?そうか……そうだったな……ふぅむ……
 だが、どうにも妙なんだよなぁ。」

「妙、とは?」

以下略 AAS



49: ◆mcn/WZ3k0ZKj[sage saga]
2018/08/31(金) 00:06:23.15 ID:frLsnDXL0
「そうだよ店ちょ――天王寺おじさん!
 もうっ覚えてないの〜?昔アルバイトしたじゃーん。
 ほら!MTBに乗ってさ?通勤したでしょ?」


以下略 AAS



50: ◆mcn/WZ3k0ZKj[sage saga]
2018/08/31(金) 00:08:27.62 ID:frLsnDXL0
「まったく羨ましい限りだぜ……
 そんなに慕ってくれる現役女子高生が今どれだけいる事か……。
 綯も昔は『お父さん、お父さん』って慕ってくれてたのになぁ。
 いつの間にか家を出て行っちまった。父さん寂しいぜ……。」

以下略 AAS



51: ◆mcn/WZ3k0ZKj[sage saga]
2018/08/31(金) 00:10:44.28 ID:frLsnDXL0
「それじゃあお世話になりました、天王寺さん。」

「お世話になりましたー、店ちょ――天王寺おじさん。」


以下略 AAS



52: ◆mcn/WZ3k0ZKj[sage saga]
2018/08/31(金) 00:14:02.05 ID:frLsnDXL0
「――なあ、どうして天王寺さんにあんな事を言ったんだ?」


天王寺さんの家から離れ、再び秋葉原に向かう為に乗った電車の中。俺はそう鈴羽に尋ねた。
あの言葉は確か。α世界戦の鈴羽が橋田鈴として、若かりし頃の天王寺さんに伝えた言葉のはず。
以下略 AAS



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