自衛艦隊これくしょん3―おおすみ、出航します!―
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17:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:30:23.85 ID:y+HZEnIj0
『LCACの訓練は想像を絶する騒音が!!』
『米軍との一体化、戦地への自衛官の派遣にっ!!』
18:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:30:59.58 ID:y+HZEnIj0
慌てて駆け寄ると、二人は泣きそうな顔で私を振り向きました。
いっちゃん「あんね、街に行きたいって、うちが言ったんばい。ここに来てから、一回も言ったこと無かったけん」
19:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:31:57.49 ID:y+HZEnIj0
もう、限界でした。
二人を部屋に送ると、私はたまらず寮を飛び出してしまいました。
20:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:32:58.13 ID:y+HZEnIj0
おおすみ「うっ、なんで……、なんで……」
とわだ「何やってんのよ輸送艦」
21:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:33:45.40 ID:y+HZEnIj0
私は唇をかみしめました。何を偉そうに、という反発が生まれていました。
おおすみ「あなたに、……あなたに何がわかるというんですかっ!」
22:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:35:47.11 ID:y+HZEnIj0
総監「ま、安いお茶っ葉だが、どうぞ。いつもなら秘書艦のひえいに入れてもらってるんだが、あいにく今日はもうあがっててな。淹れ方もへたくそで申し訳ない」
おおすみ「申し訳ありません。本来なら、私が……」
23:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:36:40.66 ID:y+HZEnIj0
私は話しました。自分の思い、苦悩。とわださんとの関係。先ほどの喧嘩。
自分でもまとめられず、まるで子供のように無茶苦茶な内容でした。ですが、総監はしっかりと聞いて下さりました。
24:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:37:50.85 ID:y+HZEnIj0
おおすみ「…………」
私は俯きます。私の願いを非難されているように感じました。国民に受け入れられたいと願うことは、それすなわち私が活躍し、歓迎される事態を私が望んでいるということに他ならないのですから。
25:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:39:10.55 ID:y+HZEnIj0
総監「自衛隊は創設以来、自ら日陰者であらんと思って行動してきた。国民に配慮し、諸外国に気を使い、出来るだけ、可能な限り目立たないようにしてきた。だが、それは間違いだった」
総監は私の方を向きながら、私を見ていませんでした。遠くの何かを見つめていました。
26:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:40:13.69 ID:y+HZEnIj0
部屋に帰ると、電気もつけていない中でとわださんが座っていました。
とわだ「……おかえり」
27:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:41:27.77 ID:y+HZEnIj0
とわださんの顔が、蛍光灯の下に現れました。
おおすみ「とわださん……」
とわだ「……見ないでよ」
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