紬「フェアリーのFはフォーエバーのF…?合言葉?」
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16: ◆a/VLka4bp3Eo
2018/06/30(土) 19:03:33.86 ID:KY+4F9Bu0
「なんだ、律子?
 ……貴音?いるぞ、こっちに。え、電話しても出ない?
 急用……でもないのか。まあいいや、はいはい。
 わかってるよ、仕事はちゃんと終わらせるって。ああ、今日までだろ?はいはい……あいよ、じゃあな」

 言って、携帯の通話を終わらせる。
 さて、そろそろ時間だろう。
 ぼちぼち仕事を再開しないと、このみさんとの飲みにいけなくなる。
 赤かった空も、間もなく暗くなろうとしていた。
 空には月。―――そう、月がのぼりかけている。
 別に、月があったから、というわけではない。ただ、風が貴音の髪を揺らしただけだ。
 それで、わかった。四条貴音は、笑っていた。

「なんだよ、貴音」
「いいえ、やはり永遠、というものはあるのものかもしれない、と思いまして」
「なんだそりゃ」
「あなた様は、その曲が好きなのではありませんか?
 ずっと、変わらず。初めて聞いた時から」
「……あのなあ」

 はあ、とため息をついて歩き出す。

「そりゃずっと好きだけどな。それでも一年かそこらだよ。
 いつかは嫌いになるかもしれないだろ」
「ええ。でもずっと好きなのかもしれません」



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