10:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:41:43.14 ID:68QvvrKK0
  
 「やっと休憩所でございますか……?」 
  
 突然かけられた言葉に驚く、目の前には立派な社務所。隣には荒い息を整えながら笑うライラさん。 
  
 いつの間にか頂上まで来ていたみたいだ。 
  
 「男さん、どうされましたか?」 
  
 さっきまでの表情が嘘みたいにコロコロ表情が変わる。 
  
 まるで月みたいだと思う、夜空に鋭く浮かぶ三日月と夜を照らす満月。どちらも同じ月で見方が違うだけ。 
  
 「……少し疲れたかな、休憩していこう」 
  
 「はいです。ライラさんもお疲れ様ですねー」 
  
 社務所の大広間に敷き詰められた畳の上に座布団と机が並んでいた。 
  
 適当に二人で座れるところを見つけ、やっと一息をつける。 
  
  
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