14: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/15(日) 22:00:26.28 ID:ema8T1+O0
自分は物語の中の、創られた存在だと判明したのだ。
そりゃあしんどいだろうと思う。
俺だって、今いるこの世界が小説の中の一ページだと言われれば、きっと自分の存在意義に苦しむ。
「夢か? 夢なのか? ちょっとほっぺたつねってくれないか」
「自分でやってください」
彼女は右頬を自分で引っ張る。
が、「痛い」とすぐにやめてしまった。
「ドゥーチェ、うどん好きですか」
「嫌いじゃない……」
「ひとまず、お昼ご飯にしませんか。近くにうまいうどん屋があるんです」
俺が誘うと、彼女は低く「行く」と言葉を返した。
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