P「俺が残してやれたもの」
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23:名無しNIPPER
2018/07/24(火) 20:10:04.38 ID:D6YqytWR0


「いいですよ」

 背筋がゾッとした。というのは、こういう時に使うのだろうと、俺の頭は能天気にそう思った。
 というより、抵抗できない現実から逃げたかったのかもしれない。


「プロデューサーさん」

 幸子がゆっくりと、俺との距離を詰めてくる。


「プロデューサーさんが、自信をつけてくれたからボクは今、ここに居ます」

 服のボタンに手をかけて、外していく。


「プロデュサーさんが、ボクをカワイイって言ってくれたから、ここに居ます」

 靴を脱ぎ、ベットの上に上がる。


「プロデューサーさんが、ボクに勇気をくれたから、こうやって行動できます」

 スカートに手をかけ、下着が露わになる。


「プロデューサーさんが、友情を教えてくれたから、友達に力を貸してもらえました」

 服を脱ぎ捨て、下着一枚で、俺の上に跨る。


「プロデューサーさん」

 幸子が、黒く濁り切った瞳で俺を見つめながら呟く。

「プロデューサーさんは、ボクに、恋を教えてくれました」

「不本意だと、思います」

「その気は、無かったと思います」

「それでも好きになって、しまったんです」

 幸子の瞳が、黒く塗りつぶされる。
 誰が見ても、その瞳は不気味の一言だろう。

 だが、俺は――

「プロデューサーさんは、いろいろな人の好意を貰っています」

「いつ、かすめ取られても、文句は言えません」

「だから、かすめ取られない、鎖が必要だと思うんですよ」

 その瞳に、気が付いたら、魅了されていた。

「プロデューサーさん」

 幸子は、天使のような微笑みを俺に向けてこういった。

「パパになりません?」

End



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