113:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 16:10:19.95 ID:xYguyNQm0
 「じゃあ優希のアシストに全力だすとか」 
  
 「そういう立ち回りなら染谷さんが出たほうがいいんじゃないか? まず上家にならないとあまり効果もなさそうだし、そもそも東場で決着をつけられなければ詰むだろう」 
  
 さっき言った手始めという言葉のとおり、このプランは、あえて他と比べるなら本命ではない。だからまあ、どう言われようがどんど来い!というつもりだったのだか、思った以上にこてんぱんに言われた。自分の見積もりが甘かったかと思うと先が思いやられる。 
  
 「酷評……。ぼやいても仕方ないけど、平均和了6.13が理不尽過ぎるのがいけなくない?」 
  
 「まあ、でも連続和了で手が高くなるに応じてちゃんと手は遅くなるよ」 
  
 つまり連続和了の出だしはもっと早いということになる。吉報なのか凶報なのかわかりやしない。 
 だが、次に続いたゆみの言葉はまごうことのなく利のある話だった。 
  
 「それにたぶん、宮永照もこのデータほどの力は出してこないさ」 
  
 私とモモちゃん、二人揃って頭の上に疑問符を浮べる。そういう反応が返ってくるのがわかっていたかのように言葉が続く。 
  
 「まず前提として、麻雀にオカルトは実在する。これはいいな」 
  
 「そりゃあ、ここに二人いるっすからね」 
  
 「うん。そしてオカルトってのは何も個人の能力だけじゃないんだよ」 
  
 ゆみがPCを多少いじり、再度画面をこちらに向ける。 
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