1:名無しNIPPER
2018/08/14(火) 22:30:34.60 ID:NMclZV9GO
ロボットくんというのは名前です 
  
  その名のとおりかれは体がきかいでできているのです 
 ぎんいろのブロックをふたつくっつけて、そこに手足がはえただけのかんたんなつくりなのですが、あるとくしゅな技術によってまわりからはキチンとしたニンゲンに見えているのです 
  
  だからロボットくんは人間たちのなかにまぎれてせいかつできました 
  ロボットくんはまいにち決まったじかんにおきて、決まったにっかをこなし、よくものぞみもなくひたすらひとだすけの日々を送ります 
  
  
  
 「ロボットくん 。  ストーブがこわれたからなおしてくれないかい?」 
 「わかったよぼくにまかせて」 
  
 「ロボットくん。ぼくのかわりにこれやっといて」 
 「わかったよぼくにまかせて」 
  
 「おいロボット、そうじやっておけよ」 
 「わかったよぼくにまかせて」 
  
  
  
  
  
  
 「ロボットさんおねがいしますあの子をたすけてください。 あの子はわたしのたからなんです」 
 「わかったよぼくにまかせて」 
  
 「ロボットさんおねがいしますこのむらをたすけてください。 あなたにはなにもかえせるものがありませんが、わたしたちはしにたくないのです」 
 「わかったよぼくにまかせて」 
  
 「ロボットさんおねがいしますあいつを殺してください。  あいつのせいでわたしたちはこんなせいかつをしいられているのです」 
 「わかったよぼくにまかせて」 
 
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2:名無しNIPPER
2018/08/14(火) 22:56:24.92 ID:NMclZV9GO
 ある日、ひとだすけの日々をおくるロボットくんにこんなことをきくひとがいました 
  
  
  
 「どうしてあなたはひとだすけをするのですか?」 
3:名無しNIPPER
2018/08/14(火) 22:57:25.78 ID:NMclZV9GO
 >>2訂正します 
4:名無しNIPPER
2018/08/14(火) 22:57:53.46 ID:NMclZV9GO
 ある日、ひとだすけの日々をおくるロボットくんにこんなことをきくひとがいました  
  
  
  
 「どうしてあなたはひとだすけをするのですか?」  
5:名無しNIPPER
2018/08/14(火) 23:04:09.34 ID:NMclZV9GO
   ロボットくんはじぶんをかえりみることがありません 
   いつでもだれかを助けることがさいゆうせんなので、しょっちゅううでやらあしやらがけいきよくとんでいきます 
  
   そのたびにだれかが泣いて、ロボットくんはおろおろしながらまとはずれなことばかりいうのです 
  
6:名無しNIPPER
2018/08/14(火) 23:13:35.62 ID:NMclZV9GO
   ロボットくんはせかいじゅうを旅します。  もちろん、ひとだすけの旅です 
    
  
 さばくのまち 
 ごっかんのまち 
7:名無しNIPPER
2018/08/14(火) 23:21:08.93 ID:NMclZV9GO
   イノチをかけてたすけたあいてに、よけいなことをとにくまれたことがあった 
 トモとよびあったにんげんにうらぎられたことがあった 
 サイガイからすくいだしたむらのにんげんから、そうででいしをなげられおいやられたことがあった 
 イノチをねらわれるようなめにあったのはにどやさんどではきかない 
  
8:名無しNIPPER
2018/08/14(火) 23:43:20.92 ID:NMclZV9GO
   たびをつづけるロボットくんは、ある時ユメをみました 
   ロボットであるかれがユメなんてものをみるのはありえないのですが、なぜかきょうこのときだけはロボットくんはユメをみたのです 
  
  
 「わぁ、キレイだなぁ」 
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