7:名無しNIPPER[saga sage]
2018/08/26(日) 19:44:06.23 ID:AjZNc/jR0
緊張したままでお話をするのはつまらないので、まずは普通におしゃべりをしていました。
そうしているうちに、ライラちゃんもいつもの調子を取り戻してきてお話しも弾みました。
やっぱりライラちゃんとのお話しは楽しくて。しばらく会えなかった時間を取り戻すようにいっぱい、おしゃべりをしました。
おしゃべりもひと段落したところでライラちゃんに尋ねてみました。
『ライラちゃん、おしゃべりするのも楽しいですけど、それが本当の目的ではないですよね……?』
『……はい、ライラさん、カエデさんに伝えたいことがありますです』
『ライラさんは、カエデさんを一番大きな目標であり、ライバルだと思っていますです』
『今はまだ届きませんです、でも必ずカエデさんの隣に並べるようなアイドルになりますです』
このときは本当に驚きました。ライラちゃんが変わった理由、変わりたい目標が私だったんですから。
でも嬉しかったです。
歳が近いアイドルの仲間たちは、こんな少年漫画みたいな熱いセリフを言ってくれるほど若くないです。
でもこんなことを言ってくれるような、可愛いアイドルのお友達は今までいませんでした。
それに、私はどうしても他のアイドルとはすこし路線が違うので、目標にされることもありませんでした。
大好きなライラちゃんが私を目標だと言ってくれる。隣に並びたいと言ってくれる。
家庭の事情を無視しても、今までのやり方を変えてでも。
それが本当に嬉しくて。
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