7:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/26(日) 21:24:24.29 ID:V+OCAz3J0
悪魔「違うの! 悪魔はそういうものなの!」
思わず笑ってしまうと、悪魔は憤慨した様子。
悪魔「なんだよもう、子供扱いすんなよな!」
どう見ても子供なので、頭を撫でた。すると。
悪魔「……もっと」
一方的な享受は受け取れないんじゃないのか?
悪魔「これは添い寝の対価だからいいのっ!」
左様でございますか。なんとも都合がいいな。
悪魔が眠りにつくまで、頭を撫でてやった。
その次の日も、次の日も、何日でも撫でた。
毎日天使の手料理を食べて、お風呂に浸かり。
この関係がいつまでも続いて欲しかった、が。
天使「そろそろ、時間です」
悪魔「ああ、時間だ」
どうやら時間らしく、決断を迫られた。
悪魔「お前はどっちが」
天使「お好きですか?」
まるで昔の料理番組みたいな問いかけだな。
悪魔「オレ様は間違いなく、射止めた筈だ」
天使「わたくしも間違いなく鷲掴んだかと」
言葉通り、射止められて、鷲掴まれた。
悪魔はいたずら好きで、甘えん坊。
天使は理想の嫁で、ちょっと嫉妬深い。
可愛すぎる悪魔に心を射止められ。
天使の料理で胃を鷲掴みにされた。
そんな状態でどちらかを選ぶことは出来ない。
悪魔「チッ! なら、オレ様もう帰る!」
天使「わたくしも、もう待てませんので」
結局、天使と悪魔は愛想を尽かして、帰った。
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