33: ◆Ez.kO8O2GM[sage]
2018/09/01(土) 17:10:01.53 ID:k26/OMQNO
 「死んでもらうのはあなたよ」 
  
 綾は、痛みでのたうちまわっている男に拳銃を向けた。 
  
 「許…して…」 
  
 男が哀願する。 
  
 「許す?なら陽子を返してよ!」 
  
 綾の目は見開かれ、手は怒りに震えていた。 
  
 「許さない…」 
  
 三発目の銃弾が火を噴く。が、慣れていない綾は上手く撃てず、銃弾は男の左肩に当たった。 
  
 「いぎやぁぁぁ!」 
  
 男が泣き叫ぶ。男を仕留めることはできなかったが、男を苦しませるほどではあったらしい。 
  
 「陽子はもっと苦しんで死んでいったのよ。分かってる?」 
  
 男の目が絶望の色を浮かべる。 
  
 「もう終わりね。私もあなたも」 
  
 綾は、男の顔に照準を合わせた。 
  
  
  
  
  
  
  
  
 「許さない」 
  
 綾は、引き金を引いた。 
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