35: ◆Ez.kO8O2GM[sage]
2018/09/01(土) 17:39:58.18 ID:k26/OMQNO
 「犯人を殺しても、何も気分は晴れなかった」 
  
 陽子の顎を手でなぞる綾。 
  
 「陽子がいないんだもの」 
  
 「陽子が好きだったのに」 
  
 陽子を元の位置に持たせかけ、綾はその隣に座った。 
  
 「陽子…そっちへ行くわ」 
  
 綾は、自分の眉間に銃口を当てた。左手は、陽子の右手と繋がれている。 
  
 「ふっ…」 
  
 精一杯の力で、引き金を引く。 
  
  
  
  
  
  
 銃声が、こだました。 
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