冷泉麻子「そど子卒業に際して」
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13: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 19:40:22.67 ID:Nn2yIfhz0

「しかし、あまり卒業する様子を見せないだろう」

「そうかな? きちんと引き継ぎとかしてくれてるよ」

 金春さんは平然と口にする。
 私にとっては驚愕の事実だ。

「引き継ぎ? そど子が?」

「うん。そど子はあの性格だし、面倒見いいからね。自分がいなくなっても風紀委員が回るように指導してくれてる」

 そう言って、金春さんは緩く口角を上げた。

 彼女の表情に嘘をついている様子はない。
 そもそも嘘をつく意味もない。

 私の知らないだけで、そど子は卒業の準備を進めていたのだ。

「あいつもやることはやっていたんだな」

「まあね。そりゃあ変なところも多いけど、尊敬できる先輩だと思うよ」


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