33: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/11/26(月) 22:09:59.94 ID:4QLiHviq0
「麗花ーーーっ!!」
そこには誰も居ない。
ただ、虚空に向かって叫ぶ俺がいるだけだった。
誰も居ない公園のベンチで。
「居るなら……返事をしてくれ……! 麗花!」
何もない。雨の音がただ聞こえてくるだけで、そこには俺しかいなかった。
何分、この場にいたのだろうか。
どれくらい雨を浴びたのだろうか。
服が濡れて重い。寒い。
だんだん、誰かに会いに来たのか、それが誰なのかも分からないし、
もう何をしにきたのかもだんだんだぼやけてきた。
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