【オリジナル】カッコつけた言葉はいつだって、堂々めぐりを繰り返す【短編】
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3: ◆axPwtNeSoU[saga]
2018/11/28(水) 00:38:33.91 ID:I9sKbOaA0



「……世界を崩したいなら、泣いた雫を活かせ」


いつのまにか戻ってきていた赤坂氏が、不意にそんな言葉を吐いた。


言葉の意味はよく解らないが、どうやら励ましてくれてるらしい。


「………ダンナも、ホモなんだ?」


不意に悪戯心が湧いて、俺はわざとらしく流し目をしながら、赤坂氏に笑いかけてみた。


「……や! いや……」


ぶんぶんと首を横に振る赤坂氏。


あまりの焦りように、思わず吹き出してしまった。


……焦らなくても、あんたがノーマルだってことくらいわかってるよ。


……だいいち、あんたは俺の好みじゃないしな。


慌てる赤坂氏の狼狽ぶりをにやにや眺めながら、俺は出てきたばかりのウィスキーをひと息に飲み干し、もう一杯おかわりを頼むために、グラスを掲げるのだった。





FIN.




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