【シャニマスSS】甜花「シンデレラと」夏葉「サンドリヨン」
1- 20
3: ◆/rHuADhITI[saga]
2018/12/04(火) 23:09:31.43 ID:I+Xf9OEw0
「……なさい」

甜花(あれ……? ゆめ……?)

「……きなさい、もう朝よ」

甜花(うーん……まだ、眠い……)

「甜花、起きなさい。甜花」

甜花「ん……待って、なーちゃん……後30分……」

「……」

「私は、妹さんでは無いのだけど」

甜花(……?)

甜花(じゃあママ……でも無いよね。声違うし……)

甜花(えっと……? 夏休みだからお昼まで寝ててもいいはずで……だけど、夏休みだからお仕事もあって……)

甜花(……あ)



昨日までの事に思考が達すると同時に、羽織っていた毛布が宙を舞う。

引っ剥がされたのだ。

そこで完全に眼が覚めた。

甜花「な、な、な、夏葉さん……!」

夏葉「さあ準備しなさい! ランニングに行くわよ、甜花!」

そこにはジャージ姿で、やる気に満ち溢れた御方が立っている。

ここは、夏葉さんの家だった。



時間にして朝の五時半。

太陽は昇り始めたばかりで、空気はまだ涼しさを残している。

土手の傍らでは朝露が光り、見るものを爽快な気分にさせてくれる。

ランニングをするのには、まさにうってつけ。

そんな時間だった。

甜花「あ、あの……! 夏葉、さん……!」

夏葉「何かしら?」

甜花「な、なんで……! ラ、ランニング……? それも、朝から……!」

とはいえ、条件が良い事と、楽しめるかどうかはまた別の話。

早朝からの運動なんて、普段の自分には縁遠い話で、はっきり言ってかなり辛い。

甜花「夏葉さんの家には……その、仕事の……舞台の練習のためで……」

夏葉「だからこそよ。練習の前に、まずはしっかりと体を起こさないと」

こちらは息が切れ始めているが、夏葉さんは平然としている。

つまりそれは、ペースを合わせてくれていると言う事で。

夏葉さんが良い人なのは、よく分かっているんだけど……

夏葉「それとトレーニングよ。体力は必要だわ。演劇にも、それ以外のことにもね」

夏葉「体力、知力、精神力。そして、筋力があれば何だって出来るのよ!」

やっぱり甜花とは正反対の人だな、って思ってしまう。

甜花(……付いていけるように……甜花、頑張らなきゃ……)



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
193Res/208.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice