【シャニマスSS】甜花「シンデレラと」夏葉「サンドリヨン」
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4: ◆/rHuADhITI[saga]
2018/12/04(火) 23:12:03.60 ID:I+Xf9OEw0

千雪「甜花ちゃんに、舞台のお仕事ですか?」

それは、夏休みも終わりに近づいた、ある日の午前の事だった。

P「ちょっと急な話だが、そうだ」

P「二人は、夏葉……放クラの有栖川夏葉は知っているか?」

甜花「夏葉、さん……?」

アルストロメリア以外の、同じ事務所のアイドル。

一通り名前は知っているが、今の所はそれだけだ。

甜花「うん……事務所で見たことは、何度かあるよ……」

千雪「私も同じくです。お話してみたいとは、常々思っているんですけど」

P「その夏葉なんだがな。ある劇団の舞台で、主役の仕事をもらえたんだ」

千雪「まぁ、それは凄いことじゃないですか」

P「本人も大喜びしてたよ。それで、近頃は劇団で稽古に励んでるんだが……」

プロデューサーさんが、顔をしかめる。

P「困ったことが起こってな。何でも共演者の方が、大怪我をしてしまったらしい」

千雪「お、大怪我……」

P「あ、いや、命に別状は無いそうだぞ。交通事故に巻き込まれて、全治半年程との事だが」

甜花「でも、怪我したその人は……」

P「そうだな。気の毒な話だが、舞台には上がる事は出来なくなった」

つまり、自分の仕事は。

千雪「それでは……甜花ちゃんの仕事は、その人の代役という事ですか?」

P「ああ、そういうことになる。劇団としては、舞台の公演を取り止めにする気は無いみたいでな」

P「良ければ283プロから代役を立ててくれないか、と打診されたわけだ」

そこまで話して、プロデューサーさんが二冊の本を机に置いた。

P「それで肝心の舞台の内容だが……これは、見てもらった方が早いか」

P「これが、その台本になる」

置かれた台本を見る。

その表紙の絵から、なんの話なのかを想像するのは簡単だった。

千雪「カボチャの馬車? あ、このお話って……」

タイトルを読み上げる。

甜花「『シンデレラとサンドリヨン』?」



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