本田未央「うちの兄貴の華麗なる(?)日々」
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27:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/11(金) 20:39:27.53 ID:6bUZbsq+0
どう見ても俺と大して年の変わらない彼女をナチュラルに様付けしている事に違和感は当然感じたが、敢えて黙っている事にした。それが世渡りというものだ。
注文の品をトレイに乗せ、時子さんへ運ぶ。腹の中でのさん付けはせめてもの抵抗だ。

「お待たせしました、アールグレイです」

「……」

返事がない、読書中のようだ。

「あのー、ご注文の品をお持ちしましたよ?」

「見れば分かるわよ。とっとと私の視界から失せなさい。それとも褒美が欲しいのかしら?」

時子さんはそう言うと、いつの間にか片手に鞭を携えていた。

「失礼致しまーす!」

三十六計逃げるに如かず。俺は業務に戻った。


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