モバP「Mirror」
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2:名無しNIPPER[saga]
2019/02/08(金) 22:11:24.82 ID:441QTGT20
 モデル上がりのスタイルの良さは今さら言うまでもないが、やはり彼女は姿勢が良い。
 背の低いソファーに腰を下ろし、余った脚を瀟洒に畳むその姿もサマになる。


「なぜかそれ、よく聞かれます」

 ゆっくりと腰を上げ、窓の縁にもたれると、楓さんは肩をすくめて微笑んだ。
 芸能人は生で見ると数割増しで綺麗に見えると言うが、彼女の場合は一際だなと、担当プロデューサーとしての贔屓目抜きに思う。

「もちろん、ありますよ」
「たとえば、どんな?」

「ついこの間、映画を観に行ったんです」

「映画?」

 反射的に、スケジュールを確認した。
 ここ最近は、映画を観に行くような暇なんて無かったはずだ。

 この間と言いながら、結構前の話なのか──
 それとも、適当なことを言って煙に巻こうとしているのかな。


 俺が懐疑的な表情になったのを滑稽に思ったのか、楓さんは手を口元に寄せて小さく笑う。

「奏ちゃんと、お仕事でフランスに行っている時です」



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