渋谷凛「夕空とカレー」-SS速報VIP

渋谷凛「夕空とカレー」

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11: ◆TOYOUsnVr.[sage saga]
2019/02/20(水) 00:53:06.56 ID:QG61bbmB0

○

　軽快な入店音をよそに、出入口そばのカゴを片手に取り、まっすぐ青果コーナーに進む。道中、脳内で組み立てたレシピに従って、中学生の時に母から教えてもらった良い野菜の選び方を必死に思い出しながら野菜を選んでいく。にんじんと玉ねぎを一つずつ、それからじゃがいもを二つカゴへ放り込み、続いては精肉コーナーへ。

以下略 AAS

12: ◆TOYOUsnVr.[sage saga]
2019/02/20(水) 00:53:42.04 ID:QG61bbmB0

○

　それからローリエの葉っぱとインスタントのご飯をカゴに入れて、全てのものが揃ったことを確認する。あとは何か必要だろうか。数秒思案して、そういえば事務所の冷蔵庫にお茶はあっただろうか、と思い当たる。

以下略 AAS

13: ◆TOYOUsnVr.[sage saga]
2019/02/20(水) 00:55:08.61 ID:QG61bbmB0

○

　別に急ぐ必要なんてないのに、ばかみたい。

以下略 AAS

14: ◆TOYOUsnVr.[sage saga]
2019/02/20(水) 00:56:22.03 ID:QG61bbmB0

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　給湯室の手狭なシンクの上に食材を並べる。使えそうな調理器具を探したところ、お鍋とフライパンに包丁とまな板、それからおたまはあったため、かろうじてカレーは作れそうだった。しかし、当然だがピーラーのようなものは存在しない。これは骨が折れそうだ、とシャツの袖をまくり手を洗った。

以下略 AAS

15: ◆TOYOUsnVr.[sage saga]
2019/02/20(水) 00:56:54.66 ID:QG61bbmB0

○

　こっそりと近付いたソファでは、相変わらずプロデューサーが間抜けな顔で寝息を立てていた。一定のリズムで上下するお腹をひとしきり眺めて、起きる素振りすらないことを確認し、再び給湯室へと戻ることにした。

以下略 AAS

16: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/02/20(水) 00:57:30.13 ID:QG61bbmB0

○

　想定外の事態に、一瞬、体が硬直する。事務所に戻った時にドアはきちんと施錠したはずだ。となれば来たのはここの社員の人に他ならない。不意に冷静になって、現状を顧みる。

以下略 AAS

17: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/02/20(水) 00:58:39.42 ID:QG61bbmB0

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　廊下から、私のいる給湯室にひょいと人影が差す。

以下略 AAS

18: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/02/20(水) 01:00:12.26 ID:QG61bbmB0

○

　ちひろさんの後を追い、プロデューサーのソファのもとへ行くと、プロデューサーはなぜか床に正座させられていた。

以下略 AAS

19: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/02/20(水) 01:00:41.59 ID:QG61bbmB0

◆　◇　◆　◇　◆

以下略 AAS

20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/20(水) 14:17:42.56 ID:QfVVDsP40
じゃがいもなど根菜類は水から煮ないと味が染みない上に
内が過熱される前に外が煮えてしまい温度差で割れて崩れてしまいますよ

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