千早「今日、母が私の家に来る」
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18:名無しNIPPER[saga]
2019/02/25(月) 23:56:39.99 ID:MVMHgjBu0



食事を終えたら、母は冷蔵庫からケーキを持ってきた。
私と母とで一つずつ。
ロウソクを立てるようなホールケーキではないし、
「誕生日おめでとう」なんて書かれたチョコレートも乗ってない。
なんでもない日に買うような、普通のケーキ。

でもそれで十分。
母は特別なケーキを注文することも考えていたようだけれど、私が断った。
遠慮というよりは、自分の誕生日ケーキを注文する場に居合わせる気恥ずかしさが勝ったから。
母の気持ち自体はもちろん、嫌というわけではないのだけれど。

千種「じゃあ、改めて……。誕生日おめでとう、千早」

千早「ええ……ありがとう」

普通のケーキとは言え、こうして誕生日をお祝いされると、
やっぱりすごく特別なものに思えて……それから少し面映ゆい。
同時に、どこかふわふわとして夢心地のようにも感じる。


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