8:名無しNIPPER[saga]
2019/02/25(月) 23:39:30.03 ID:MVMHgjBu0
と、そこで母の言葉は止まった。
何か言いかけた言葉を飲み込んだ、そんなふうに。
けれどそのことを私が問う前に、
千種「遠慮しないで、言うのよ?」
薄く笑って、そう続けた。
その母の表情には特に不自然なところはない。
だから私もまた笑って、ありがとう、と返した。
千種「家に着いたら、まずは買い物に行こうと思うのだけれど……いいかしら?
今日のお夕飯と、明日の朝ごはんの材料を買わないと」
千早「そうね……。それと、野菜と果物も」
千種「もしかして、野菜ジュースの?」
千早「ええ」
それからは私も母も、特におかしなところもなく会話を続けられた。
だから、さっき母が何か言いかけたように見えたのは
気のせいだったんだと思い直すのに、そう時間はかからなかった。
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