ロビンマスク「自由と!」カレクック「繁栄の弧!」
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3:名無しNIPPER[sage]
2019/03/17(日) 18:12:22.27 ID:24ViWVvS0

「あの方がお待ちしております、どうぞこちらへ」



迎えの男が示した先には、小さな建物がある。

鮫の目の男は案内に従い、綺麗に均された砂利の上を進む。



「光栄なことです」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「こうして、あなたをあの方のもとへお連れできるなんて」



鮫の目の男は何も答えずただ静かに歩いていった。 足音すら立てずに。

隣の男の倍ほどもある、それでいてしなやかで均整の取れた肉体が静かに砂利の上を進む。


建物に近づくと、真新しい塗料のにおいが香った。 色とりどりの花飾りと旗が風に揺れている。
              ユニオン・ジャック
互い違いに掲げられた英  国  旗とインド国旗。



「よく来てくれた、『バラクーダ』」



建物の前にいた男が、鮫の目の男を見つけ歩み寄る。

痩せて背の高い、浅黒い肌の男。



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



鮫の目の男、『バラクーダ』と呼ばれた男は、やはりなにも答えない。

ただその赤い眼がわずかに細まったように思えた。




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