14:名無しNIPPER[saga]
2019/03/23(土) 20:08:00.21 ID:WXZGVs7k0
――ふふっ……すみません。実家みたいに安心できる陽射しだったものですから。
そんな謝罪の一つでもして、みんなも釣られるように笑いをこぼす。
それが理想形でしょう。
しかし事態は余りにも突然過ぎました。
当の奏ちゃんは何のアクションを起こす余裕も無く、ただ手を挙げて固まったままです。
非常事態でした。
小出さんや永津くんのように、誰もが自身に出来る事は無いのか、必死に考えを巡らせます。
こうしている間にも奏ちゃんの耳がどんどん赤くなっていきます。
もはや一秒の猶予も残されていませんでした。
ここ一番には、やはり年の功のようです。
山本先生は、クラスのみんなよりも先に最適解を掴み取りました。
窮地に立たされた奏ちゃんを救い出すため。
これからも楽しい授業を続けていくため。
山本先生は、ぽつりと呟きました。
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