速水奏「お父さんあっ」
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13:名無しNIPPER[saga]
2019/03/23(土) 19:54:21.05 ID:WXZGVs7k0

 C2年3組の場合


 「お父さんあっ」


何気無い一言にクラス中が顔を見合わせる。
学生生活の中で、誰しもそんな経験の一度や二度はある事でしょう。
しかし今回、教室に走った緊張は格が違いました。


2年3組は気遣いの出来る生徒の多いクラスでした。
今や学校中の知る所となったアイドル、速水奏。
彼女の日常を乱すまいと、誰が決めるでもなく頷き合ったのです。
奏ちゃんの様子をSNSへ投稿するなど以ての外。
楽しい毎日を送れるよう、努めて普通のクラスメイトとして接しようと。

アイドルを始める前から、奏ちゃんはクラスの中でも人気者でした。
何より美人ですし、物腰も柔らかく、たまの笑顔がかわいい。
普段はクールな奏ちゃんですが、これでいて人望は篤い方なのです。


だからみんな焦りました。
先生をお父さんと呼んでしまうなど、明らかに彼女のキャラではありません。
自分ならともかく、速水さんがその黒歴史を抱えて生きていくのはマズい気がする。
何がマズいのかは誰も分かりませんでしたが、思いは美しく一致していました。


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