7: ◆foQczOBlAI[saga]
2019/03/31(日) 23:50:21.56 ID:wwyKhzBr0
晶葉ちゃんは黙って聞いてくれた。通話口から作業音がしなくなっていた。手を止めてまで聞いてくれているのだろう。
私が話し終えるとかちゃかちゃとまた作業を再開した音が聞こえる。そして、晶葉ちゃんの力強い声も。
『はは、頼子は心配性だな』
「だって……、だって……」
『変わらないものなどないし、未来などわからないじゃないか』
そんなことはわかっている。頭ではわかっていても納得できていない。
私の悩みなどどこ吹く風やら、晶葉ちゃんはさらに言葉を続ける。
『ただ、私は頼子とずっと友達でいよう。それだけは変わらないし、確定した未来だ』
「……矛盾してない?」
『私はロマンチストだからな』
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