理樹「来ヶ谷さんを恥ずかしがらせたいなぁ」恭介「それだ!!」
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9:名無しNIPPER[saga]
2019/04/18(木) 01:47:08.16 ID:xAHB7Y180
次の日



表庭

来ヶ谷「なんだい?話というのは」

理樹(次の日、早速行動に移るために表庭へ来ヶ谷さんを呼び出した。彼女は用事を聞かされずに呼び出されてもいつもの含み笑いで僕を待っていてくれた。だが今日はその余裕そうな仮面も取れるに違いない!)

理樹「ああ、実は・・・」



物陰

恭介「よし、理樹が言うぞ・・・っ!お前ら静かにしろよ」

真人「分かってるって・・・」

鈴「覗きなんて悪趣味だ」

謙吾「の割には付いてきてるな」

鈴「うっさいっ」


表庭

理樹(そう、来ヶ谷さんはいつも小毬さんから不意打ちでゆいちゃんと呼ばれては面食らったように目を泳がせていた。つまり下の名前で呼ばれることに慣れていないのだ!今までは失礼だと言うこともあって考えもしなかったけど、恋人の今なら僕がそれをしてもなんらおかしくないはずだ!)

理樹「実は、来ヶ谷さんのことをこれから『ゆいさん』って呼ぼうかと思って」

来ヶ谷「なに?」

理樹「これから僕ら恋人なんだからさ!そろそろ他人行儀に上の名前で呼ぶのも変かなって!ねえ、いいでしょ?ゆいさん!」

来ヶ谷「・・・・・・」

理樹(どうだ・・・?)

来ヶ谷「・・・・・・」

来ヶ谷「そうだなっ。確かにその通りだ」

理樹(彼女は満面の笑みでそう言った)

理樹「へっ?」

来ヶ谷「ふふふっ・・・我々は恋人同士だもんな・・・下の名前か・・・ふふ」

理樹(てっきり小毬さんの時と同じように慌てふためくものと思っていたが、来ヶ谷さん本人は意外と満更でもないように小声で何度も「ゆいさんかぁ」と嬉しそうに呟いていた)

理樹「あ、あれ?は、恥ずかしくないの?」

来ヶ谷「なにを言う。恋人なら当たり前じゃないか!いやはや、久々に盲点を突かれたような気持ちになったよ。そうか、ゆいさんかっ・・・もう一度呼んでみてくれないか?」

理樹「え、ああ・・・ゆいさん」

来ヶ谷「〜〜〜っ!」

理樹(来ヶ谷さんは非常に満足気な様子で頷いた。とても可愛らしかった)

来ヶ谷「よしよし・・・君のこともこれからは少年とは呼べないな。理樹くん」

理樹(僕がチラリと木の影の方____恭介達がいる方面____を見ると、あからさまにガックリきた表情をしていた。来ヶ谷さんのこういう反応を見れたのはとても嬉しかったが、どうやら作戦としては失敗に終わったようだ)


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