高森藍子「ねえ夕美ちゃん…キス、したことありますか?」
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1: ◆6X9N3xfEM.[sage]
2019/04/14(日) 20:20:52.62 ID:dyMK0zF9O
※デレマス
フライングですが相葉夕美ちゃん誕生日記念SSです。

藍子ちゃんの『夕美ちゃん』呼びに関してはこちらの過去作をご覧ください。

高森藍子「夕美ちゃんと私の秘密」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1532430615/

要約すると、二人きりの時は夕美ちゃん呼びになる、という解釈です。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆6X9N3xfEM.[sage]
2019/04/14(日) 20:28:58.38 ID:dyMK0zF9O
それは突然の事でした。

私と藍子ちゃんは次のツアーライブでユニットの新曲を発表する事になり、その為の打ち合わせを藍子ちゃんのお部屋でしていたのです。

一通り打ち合わせも済んで、持ってきたお菓子を食べながらいつものように世間話なんかをしているうちに、ふと藍子ちゃんが私の方を見て口を開いたのです。
以下略 AAS



3: ◆6X9N3xfEM.[sage]
2019/04/14(日) 20:31:09.34 ID:dyMK0zF9O
人生には取り返しのつかない時がある。 大切に育てていたお花を枯らしてしまった時、お気に入りのマグカップを落として割ってしまった時、そして見栄を張ってした事もない恋愛経験を語らなくてはならなくなった時。

藍子「それで、いつだったんですか?お相手は誰ですか?」

まずい、予想以上に喰いついてきたよ。考えて見れば藍子ちゃんは乙女力の塊、そして女の子は恋愛トークが大好物。法子ちゃんにフレンチクルーラー、志保ちゃんに夏季限定トロピカルパフェだよ。
以下略 AAS



4: ◆6X9N3xfEM.[sage]
2019/04/14(日) 20:32:24.69 ID:dyMK0zF9O
-----------------------------------------------------------------------------------------------
夕美「プロデューサーさん♪難しい顔してどうしたの、なにか悩み事?」

モバP「ああ、夕美か……。藍子に雑誌のグラビアの仕事を打診されていてな」

以下略 AAS



5: ◆6X9N3xfEM.[sage]
2019/04/14(日) 20:33:19.23 ID:dyMK0zF9O
あのプロデューサーさんがドラマとはいえ藍子ちゃんのキスシーンを許すとは思えないんだけどな。

あっ、そう言えば私のときも……

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以下略 AAS



6: ◆6X9N3xfEM.[sage]
2019/04/14(日) 20:35:13.70 ID:dyMK0zF9O
はぁ…結局車で送ってもらったけど何かあるかと思っていたら何もないし…意気地なしなんだから。

いやいや、そうじゃなくて私の恋愛体験を捏造、じゃなくて記憶の底から呼び覚まして…

じゃなくてっ!
以下略 AAS



7: ◆6X9N3xfEM.[sage]
2019/04/14(日) 20:37:17.70 ID:dyMK0zF9O
藍子「それで演技の参考に夕美ちゃんのキスのお話が聞きたいんです」

しまった!

藍子ちゃんの純潔を心配してる場合じゃなかった。
以下略 AAS



8: ◆6X9N3xfEM.[sage]
2019/04/14(日) 20:38:44.43 ID:dyMK0zF9O
夕美「こほん、それで私が頭をか抱えてうずくまっているとグラウンドの方からサッカー部の男の子が駆け寄ってきて『やぁ、悪ぃ悪ぃ、大丈夫だったか』って」

藍子「もおっ、ずいぶん軽いですね」

夕美「それが同じクラスの男の子でね」
以下略 AAS



9: ◆6X9N3xfEM.[sage]
2019/04/14(日) 20:40:00.88 ID:dyMK0zF9O
夕美「そうしたらね、その男の子…マサヒロくんも責任を感じたのか一緒にお花を育てるのを手伝ってくれるようになったんだ。潰れちゃったお花は残念だけど他の物に植え替えてね、朝練の前とか土曜日とかサッカー部の練習の合間に水やりや草取りを一緒にしてくれるようになったの」

藍子「悪い人じゃなかったんですね」

夕美「うん、もともと明るくてクラスのまとめ役、みたいな感じだったんだけどね。一緒にお花を育てるうちにお喋りとかするようになって仲良くなったんだ」
以下略 AAS



10: ◆6X9N3xfEM.[sage]
2019/04/14(日) 20:41:22.93 ID:dyMK0zF9O
ぱあんっ

夕美「ど、どうしたの藍子ちゃん、いきなり両手で机を叩いたりして」

藍子「それはもう告白じゃないですか相葉さんっ!」
以下略 AAS



11: ◆6X9N3xfEM.[sage]
2019/04/14(日) 20:42:59.71 ID:dyMK0zF9O
藍子「あっ、でも」

夕美「んっ、何かな?」

藍子「夕美ちゃんの高校って神奈川ですよね、東京ならその気になればすぐに逢いに行けそうなんですけど」
以下略 AAS



12: ◆6X9N3xfEM.[sage]
2019/04/14(日) 20:44:55.50 ID:dyMK0zF9O
藍子「はぁ?、でもいいですねぇ?…、私もいつかそんなロマンチックなキスがしたいなぁ…」

夕美「まあ、私達は今はアイドルだから恋愛とかはお芝居だけにしておこうね」

そう言いながらふと脳裏に浮かぶあの人の姿。
以下略 AAS



13: ◆6X9N3xfEM.[sage]
2019/04/14(日) 20:46:45.07 ID:dyMK0zF9O
夕美「ねえねえ藍子ちゃん」

藍子「ん、なんですか?」

私は軽く拳を握るとそれを藍子ちゃんの額の上くらいに差し出す。
以下略 AAS



14: ◆6X9N3xfEM.[sage]
2019/04/14(日) 20:47:25.90 ID:dyMK0zF9O
………、………………、…………………………………………………………………

人生には取り返しのつかない時がある。 大切に育てていたお花を枯らしてしまった時、お気に入りのマグカップを落として割ってしまった時、見栄を張ってした事もない恋愛経験を語らなくてはならなくなった時。

そして…不意をついて親友のキスを奪ってしまった時………
以下略 AAS



15: ◆6X9N3xfEM.[sage]
2019/04/14(日) 20:50:31.24 ID:dyMK0zF9O
以上で終わりです。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

最後の夕美ちゃんの握りこぶしのくだりはめぞん一刻が元ネタです。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage]
2019/04/15(月) 12:22:39.77 ID:JGoThkM3O
未央のカキタレ藍子


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