渋谷凛「なぞののうりょく」
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7: ◆TOYOUsnVr.[sage saga]
2019/05/11(土) 16:40:28.54 ID:QfZnhCgW0

プロデューサーは言い終わるとすぐにコンビニへ向かって駆けて行った。

いつものことではあるが、また突拍子もないことを言い出すものだと、半ば呆れながら、改めて駅前の雑踏を眺める。

カフェの前は分かりやすいし、駅の構内だとちょっと反則かもしれない。

などと、あれこれ考えた末に最も人が集まっているモニュメントのある広場に決めた。

羽織っていたジャケットは脱いで左腕にかける。

さらに化粧ポーチからヘアゴムを一つ取り出して、簡単に髪をまとめて、準備は完了だ。

プロデューサーはきっと、さっきまでの私の服装と、髪型が頭に残っているはずだから、ここまで変えてしまえば、見つかることもないだろう。

勝ちを確信しながら、鞄から携帯電話を取り出して、駅前にあるスイーツを検索する。

さて、どれを買ってもらおうか。



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