71:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:29:31.47 ID:YWfCY9A20
大切な親友からのメッセージ。嬉しいはずなのに、頼もしいはずなのに……どうして、こんなにも寂しい気持ちが胸の中に生まれるんだろうか。
けれど、それを悟られないようにしなくちゃ、と沙綾は思う。それから香澄への返事を書こうと、足元に置いたバッグからペンを取り出して、机にペン先を当てる。
何を書こう。何を書けば……香澄ちゃんは心配しないだろう。
そしてそんなことを考えると、まるで机の上にくっついてしまったかのように、ペンは動かなくなった。
そうしているうちにクラスメイトたちがどんどん登校してきて、教室が賑やかになっていく。
気付けばリミの姿が近くにあり、「おはよう、サアヤちゃん」という控えめな挨拶を聞いて、「うん、おはよ」と沙綾は机の上にバッグを置きながら挨拶を返した。
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